標高約180mの泡垂山(あわたらやま)の山頂にあたる湘南平(しょうなんだいら)は平塚市と大磯町にまたがる都市計画上の風致公園で「神奈川県の景勝50選」「かながわの公園50選」「かながわの花の名所100選」「夜景100選」「平塚八景」など多くの指定を受けていて春は桜の名所でもあります。
かつて地元民の間では平坦で広々としたその土地から千畳敷と呼ばれており、都市計画公園として整備されてから湘南平と呼ばれるようになりました。
都市計画公園としての名称は高麗山(こまやま)公園といいます。
この湘南平を含む高麗山公園は素晴らしい景色が堪能できる湘南平ゾーン、バーベキューやキャンプが楽しめる子供の森ゾーン、本格的な自然が楽しめる浅間山ゾーンの3つで構成されています。
湘南平の桜の見頃はいつ頃?
湘南平は江戸時代末期頃からサクラや紅葉の名所であったと言われています。*日本さくらの会から昭和42年に贈られた桜の苗木が育ち、ソメイヨシノやヤエザクラなど約2,000 本のサクラが咲き誇り、湘南方面の名所となっています。
花の見頃は3月下旬から4月上旬となっており、開花時期には多くの人が花見に訪れます。湘南平にはテレビ塔展望台と高麗山公園レストハウス展望台の2つの大展望台があり、どちらの展望台からも相模湾の海や富士山、箱根の山々、丹沢連山が眺められます。特に高麗山公園レストハウス展望台頂上からは、開放感のある360度のパノラマで素晴らしい景観を味わうことが出来ます。お天気のよい日に頭上に広がる青空と江の島、三浦半島、房総半島が見ながら、眼下には咲き誇る満開の桜を堪能してみたいものですね。
高麗山公園レストハウス展望台には記念写真の撮影に利用出来るフォトスポットがあり、満開の桜をバックに写真をとることが出来ます。
*日本さくらの会とは東京オリンピック開催の年に日本の花「さくら」の愛護、保存、育成、普及等を目的に超党派の国会議員有志によって設立されたそうで、「さくら」の植樹や愛護、「さくら」名所の保全、名木・巨木保存、また、「さくら」を通じた国際親善活動を行っている公益財団法人です。
湘南平へのアクセス 車で行く場合は?
湘南平は場所的に電車の駅からも離れているので、車で行くのは大変便利です。
小田原厚木道路平塚インターより約6.5km
新湘南バイパス茅ヶ崎西インターより約9km
圏央道寒川南インターより約11km
☆車のカーナビ設定は、住所検索で「平塚市万田790番地」、地名検索で「高麗山公園」で検索してください。
湘南平へ車でいく場合、車で登る道がお花見のシーズンになると大変混み合い、山へ登る手前の道から渋滞が始まってしまいます。ですので、桜の開花が始まって、土日や春休みにお出かけになる場合はなるべく早めに行動した方がよいでしょう。
レストハウスの開放時間は9:30から21:30までですので、この時間以外のレストハウス展望台への立入は出来ませんのでご注意ください。(テレビ塔展望台は常時開放してます)
湘南平に上る道沿いにも桜の木が植えられているので桜のトンネルが出来て頂上に着く前から楽しめます。
湘南平の駐車場の混雑具合は?
湘南平の駐車場は
頂上駐車場(普通車10台、身障者用3台、バイク10台)
大駐車場(普通車60台、バス5台)
の二つがあります。
駐車場は無料で2か所のうち頂上駐車場方は展望台に近く狭いのでいつも混んでいますが、下に停めてもそれほどきつい登りではないので、台数の多い大駐車場に停めてしまったほうがよいかもしれません。下のほうの駐車場は夜になると街灯が少なくて足元が見えにくい場合もあるかもしれませんが、昼間でしたら問題ないでしょう。ただ、車を停めるスペースが狭いため車が大変停めにくいですので、気をつけてください。
まとめ
桜のシーズンには一度は名所の桜でお花見をしてみたいですよね。神奈川県の湘南平も知る人ぞ知るお花見スポットです。湘南平は標高の低い泡垂山の山頂の広い平らな公園で、2000本ある桜を見ながら山も海も空も楽しめる希少な公園です。レストランが一軒ありますが、レジャーシートを敷いてお弁当を食べてもよいですね。無料駐車場もありますし、車で行くのが便利ですが、桜のシーズンの日曜日などは混雑して満車になってしまうこともありますので、早めに出かけましょう。山へ上がっていく道は桜のトンネルになっていていつまで見ていても飽きませんが、運転する方はわき見運転に十分注意してください。