夏の季節の屋外での仕事での暑さ対策はどのようにしていますか。
水分の補給についても注意が必要です。
また、気温の高い屋外では体温の上昇を防ぐことも必須になります。
汗もかいたままにしておくと思わぬ弊害が!
今回は屋外での仕事や作業での暑さ対策についてお伝えしますね。
屋外の仕事で暑さ対策は何が必要?
暑さ対策でよく言われるのが水分の補給ですよね。
気温の上昇により体温が上がり、その調整として汗をかき水分が失われるのですから、それを補給するという意味で当たり前のことですが、ただ水分を取ればよいということでもないようです。
普段の生活でも体の中の水分は汗や排尿などで失われていきますので水分補給は必要になりますが、真夏の暑さの中、屋外での仕事などの場合となると、少し話が違ってきます。
真夏の炎天下で汗を大量にかくと水分だけでなく汗に含まれる塩分も多く失われます。
体内に必要な塩分が沢山外に出てしまったところに水分だけを過剰に補給することで、細胞外液濃度が薄くなってしまい、浸透圧が下がって食塩欠乏による熱けいれんを起こす可能性がでてきてしまいます。
屋外での活動では水分だけでなく塩分も摂りましょう。
塩分の含まれた水分としては0.1 ~ 0.2%食塩水またはスポーツドリンク等が適当です。
水分の摂り方はこまめにとることが大事で、作業終了後にも摂取することを忘れずにしましょう。
また、固形物の消化には水分を必要とするため、空腹だからといって固形物を一気に摂取すると、体内の水分が足りなくなり、脱水症状を起こしやすくなります。食事をする前にも意識して水分を摂ることが必要です。
暑さ対策!体の中で冷やすと良い場所はどこ?
真夏の暑さの中屋外で仕事などの作業をしていると高い気温により体温が上昇し、その状態が長く続くと体調に異変が起きてきてしまいます。
対処両方としては体を冷やすことが必要になります。
体温を下げるには日陰に入り直射日光を避けることです。日陰がない場合は帽子や日傘などを活用します。
また、さらに効果的なのは体を直接冷やすことで、一番簡単なところでぬれタオルを体に当てることです。
そして、体の中でどの場所に当てると良いかというと、太い血管やリンパ管の通っている場所になります。
血管やリンパ管は体中を巡っているのでその場所を冷やすことで体温を効率的に下げることが出来ます。
太い血管やリンパ管のあるところは、主に首、脇の下、そけい部(足の付け根前面)などで重度の熱中症の対処でも冷やす場所ですが、屋外などで作業している時に冷やしやすい場所は首が一番適当なようで、そういったグッズも首用のものが多く出回っています。
メーカーごとに独自の機能のものがあり、どれも穏やかに冷やすものが主流となります。首には頭部に繋がる大事な血管もあり、急激に冷やすことで、血行不良を起こし頭痛や立ちくらみなどを引き起こすことがあります。
自分で保冷剤などを使って冷やす場合は、体との間にタオルなどを当てて冷やしすぎないようにし、冷やす時間などに気をつける必要があります。
同じく頭部も急激に冷やすことは勧められませんが、屋外で太陽の熱に最も晒される場所ですので、長い時間作業がある場合は緩やかに冷やすことが出来るグッズを利用すると良いでしょう。
水で濡らして、気化熱を使って冷やす帽子などは様々な種類が出ておりますので、(ヘルメットの下に着用するものなど)活用してみても良いでしょう。
屋外での暑さ対策で汗はどうする?
暑い屋外で仕事などの作業をしていると体温の上昇を調整するために汗をかきます。
汗をかいたまま拭かずにそのままにしていると、あせもやにきびになりやすいだけでなくかいた汗の塩分が皮膚表面の水分を奪って、かえって体温が上昇しやすくなるという弊害があります。
シャワーなどで流せばさっぱりとしますが、屋外で作業中はそうもいきません。ですので、汗をかいたらこまめにふき取ることを実践してください。
タオルの予備も何枚か持ち、常に清潔なものを使うようにしましょう。汗をふき取るグッズもありますから、合間に使っても気分転換になりますし、除菌仕様のものもありますので、利用してみても良いでしょう。
屋外での作業が終わって帰宅しましたらなるべく早めにシャワーで流しましょう。表面の汗を早く取り去ることが雑菌の繁殖を防ぎ、肌へのダメージも最小限にしてくれます。
まとめ
以上、屋外での仕事中の暑さ対策についてお伝えしました。暑さ対策には水分補給、体を冷やすこと、汗の対処が必要です。屋外ですと、気温の上昇や太陽の熱を直接受けるため体のダメージも大きくなりますので、正しい対処法で乗り切りましょう。基本は水分の補給と体の冷却、汗対策ですが、炎天下に屋外に一日中晒されているのは大変危険なことです。必ず休み時間をとり、涼しい場所で休息することを実行してください。