年末になると、あわただしくなることの一つにお歳暮のやりとりがあります。日頃、お世話になっている方やご親戚関係などに毎年贈っていらっしゃる方も多いと思います。以前は大体12月にはいると、百貨店などでお歳暮商戦が始まりましたが、今では、11月頃から催事場など使って、早めの受付をしているところも多くなりました。贈る方も暮れにばたばたしたくないというのもあるでしょうし、店側もお客を先に獲得したいという考えなのでしょう。実際、お歳暮が届き始めるのは、12月上旬~12月25日あたりです。
これは、お歳暮の品がもともと新年のお供え物だったことから、お正月迎えるための掃除が終わり、新年の準備をする頃を目安にしています。年々、早くなる傾向がありますが、特に関東地方は他と比べて、全体的に10日くらい早くなっています。これは関東在住の人に地方からの人が多いため帰省する人が多く、前倒し気味になっているのかもしれません。地方によっては正月事始めなどの日にちが明確に決まっているところもあり、その場合はその日にち以降の発送になったりしますので、気を付けましょう。
お歳暮のお礼は電話でしたほうがいい?
お歳暮はもともと、差し上げる方の家に出向いてお渡しするものでした。伺ったお家の応接間に通されて、風呂敷包みを広げ、品物を出し相手に差し出すというような悠長な世の中ではなくなり、仕事関連以外では、すっかり郵送が主となってきています。ですので、訪問した場合ですと、その場でごあいさつは完了しますが、郵送ですと、改めてお礼をする必要がありますね。お礼のしかたは葉書によるお礼状でする場合と、直接電話でする場合の二つが一般的です。どちらでもやりやすいほうでよいと思いますが、いずれにしても到着したらすぐにすることが鉄則です。電話でしたら、出来れば到着当日、葉書もすぐに出せば2~3日で着くでしょう。ただ、電話の方がいち早く到着をお知らせできるという面ではよいかと思います。私は若い時、デパートの物流の事務所でアルバイトした時がありまして、主に商品発送に関しての問い合わせに対応していたのですが、お歳暮などを送ったほうの方がその商品が相手方に届いたかどうか確認するための電話がことのほか多かったことを覚えています。荷物が着いたかどうかを気にする方はけっこう多いのだなと思いました。
今のようにネットで荷物がどのあたりにあるなんて調べられるシステムのない頃の話です。
お歳暮のお返しは?親戚の場合
お世話になった方にお歳暮を贈るという考え方ですと、品物は一方通行でいただいたほうはお礼を述べるということで、完了すると思いますが、親戚関係ですと同じお世話になっているという意味で贈ったとしても、少しニュアンスが違ってくるような気がします。
たとえば、夫の郷里の親戚は暮れに野菜を送ってくれたりします。私たちは、ありがとうございますとお歳暮を送り返しています。私の叔母も暮れには素敵なカレンダーや雑貨やお菓子を贈ってくれますが、私たちもお歳暮を必ず贈るようにしています。親戚関係ですとそれ以外の関係や仕事関連とはちょっと違ったやりとりがあるように感じます。普段は遠い親戚より近くの他人で暮らしてますが、年に一度は血の繋がりに立ち返るのでしょうかね。結婚したカップルの実家同士でお歳暮を贈りあうようになることもあり、このような風習の違いに気が付くこともあったりします。地方ですと、暮れに婚家に送るものが決まっていたりしますので、調べておくとよいかもしれません。
お歳暮のお返しになる品物は?
親戚同士でお歳暮を贈りあうような時の品物はどんなものが適しているでしょうか。こればかりはあまり考えすぎても時間ばかり過ぎてしまう結果になります。相手の方をそれほどよく知らない場合、いくら考えても無駄になるでしょう。私の場合は、自分の住んでいる町の特産ですとか、お菓子を送るようにしています。おかずかお菓子か調味料かお酒か。。。とにかくなくなってしまうもので、ある程度その地域ではジャーで美味しいものでしたら、もらった当人が好みでなくてもどなたかに差し上げれるし。。そのように考えています。もちろん、そのお家の方がどんなものが好きかというようなことが分かっていればそれに越したことはありません。
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まとめ
最近、虚礼廃止などを掲げている企業もあり、もののやりとりも少なくなってきています。それでも、今年はお世話になったと心から感じて、贈り物を贈っている方も多いことでしょう。親戚同士でお互いに物を贈りあうのも、血の繋がりを一年に一度思い返しているのかもしれませんね。普段音沙汰がなくとも、肝心な時に親族ということでお世話になることもありますから。お礼はなるべく早くすることが相手をやきもきさせなくてよいです。お返しをする場合、頂いたらこちらもお返しをすぐに送り、それからお礼の電話をすれば、電話も一度で済みます。親戚同士での品物選びは、自分の住んでいる土地の名産やお菓子などはいかがですか。お会いした時にも話の種にもなりますし、お勧めです。