願い事をするときにだるまを用意して目入れをすることがあります。
その場合左右どちらから入れるのでしょうか。
ここではだるまの目の書き入れ方や目を書き入れる筆記用具は筆を使うのか、マジックでもよいのかなどちょっとした疑問や両目を入れた後のことなどをご紹介したいと思います。
だるまの目入れはどっちから?
まずは合格祈願、選挙当選、病気平癒などで、お願いごとをする場合は初めにだるまの左目(だるまに向かって右側)に目を書き入れておきます。
そして、願い事が叶った時にもう片方の目を書き入れます。最初の片目を入れる時は願いを込めながら、もう片方を入れる時には感謝の気持ちを込めて書き入れます。
また、目を入れるときには黒目の中心部を白く残すと「生き目」と言って目に光が入ったように見えます。白目の中心にあらかじめ金色の目が塗られていてそのまわりを黒く塗るようなだるまもあります。
目を書き入れる日にちについては大安、友引、先勝の日なら午前中が良いとされています。もちろん、願い事が受験などの場合は試験の前に目を入れるのが望ましいので、早めに準備をして日にちを調整しましょう。
また、願いをかけて、叶うというような区切りがないような祈願については(たとえば商売繁昌・家内安全・健康祈願・学業成就・厄除祈願・金運向上・安産祈願・交通安全など)最初から両目を書き入れて置くようです。
目の入っていないだるまが作られているのはおもに関東地方です。最初は目を入れて販売されていたのですが、途中からお客さんの希望を聞いて目を書き込んだり、お客さんが好きなように目を入れるようにしたのが始まりで、願掛けの目入れが広まったそうです。
ですので、もともと目を入れただるまを作っていた、関西、四国、仙台などでは今でもそのままのだるまが作られているところもあります。
だるまの目入れは筆でするもの?マジックではだめ?
だるまはもともと作り手が墨で目を書き入れてましたので、墨汁とお習字の筆があれば書き入れてみてください。
ただ、マジックで書いたらいけないということはないのでどちらでも書きやすいほうを選びましょう。
筆で入れる場合慣れていないと筆に墨をつけすぎてしまい、垂れてきてしまうことがよくあります。たまに涙を流しているように見えるだるまさんを見ますよね。
墨は少しづつ筆にとって加減しながら書きましょう。乾くまでだるまさんを寝かせて状態で手で持っていれば完璧です!マジックはインクが少なくなっていてかすれているのは見た感じもご利益が薄そうに感じます。黒々と書き入れたいですよね。
どちらで入れる場合も白い部分をすべて塗りつぶすのではなく、まわりに白目の部分を残しておいてあげると、だるまさんらしい顔にできあがりますよ。
だるまの目入れ両目入れたその後は?
だるまさんの片方の目を願かけしながら書き入れて、やっと願いが叶って感謝しながらもう片方の目も入れ、両目が入ったらその後はどうするのかな?と思いますよね。
しばらくは願いが叶った嬉しさをかみしめながら、だるまさんと過ごしてください。だるまの願い事の期限は1年と言われています。
年の初めにだるまさんをお寺などで買い求めたとしたら、また、あくる年の年の初めにだるまさんを持ってお参りをしましょう。そして、だるまを返納し、お焚き上げによって供養してもらいます。
だるま市などを行なっているような寺社ですと、「だるま納め所」が設置されていますので、持って行きます。
または、前年のお守りや破魔矢などを奉納受付する「古神札奉納所」でも奉納できます。
寺社でなくても、住んでいる地域で「どんど焼」などが行なわれるようであればそちらへもっていってもかまいません。もちろん、願いを叶えてくれただるまをずっと家に置きたいということでしたらそれでも大丈夫です。ただその場合は仕舞い込んだりせず、見えるところに置きましょう。
願いが叶って両目の入っただるまを奉納して、次は昨年よりも一回り大きい達磨を買って帰る人もいれば、コレクションのように毎年だるまが増えていく人もいます。
では願いが叶わなくて片目だけ入ったままのだるまはどうしたらよいでしょう。
一応、ご利益は一年間と言われているので、気になるようでしたら、だるまはお焚き上げして、新しいだるまにかけてみるのもありです。そういう場合はだるまの大きさを前回と同じにするのが一般的みたいですよ。
だるまの目入れはどっちからまとめ
今回は願い事をするときにお寺などで求めるだるまの目の入れ方や願い事が叶った後、どうするかについて、ご紹介しました。
1年間のご利益といわれているだるまさんですが、まだそばにおいておきたいという人もいると思います。お役目を終えたあと、元のところへ返してあげるのも、日々だるまさんを気にかけ、感謝の気持ちでおうちに飾っておくのも、どちらでも大丈夫。
ただ、おうちに飾っておく場合は仕舞いこまず飾っておく場合もほこりなどたまらないよう、気をつけてあげてくださいね。