ヨガの鋤のポーズはいろいろな効果があってぜひ取り入れたいポーズですよね?
でも、この鋤のポーズをするとき、背中が痛かったり、のどやお腹が苦しかったり、けっこう苦戦していませんか。
実はこのポーズ、ヨガの中では中級以上のレベルにあたり、難しくて当然なのです。今回はこの鋤のポーズについてご紹介しますね。
鋤のポーズで背中が痛いのは?また、首の痛みは?
鋤のポーズは内臓下垂や肩こりの緩和に効果があると言われていて、ぜひ、普段に取り入れたいヨガのポーズです。ですが、簡単なように見えてなかなか手ごわいのがこの鋤のポーズなのです。
このポーズをしていてよく聞くのが背中が痛くなるというもの。ポーズをしている最中に痛くなる場合と終わってから痛み出す場合とありますが、どちらも原因は背中の筋肉に関係しているようです。
逆さになった体の重みを支えるのが主として背中なので、背中の筋肉が固くなっていると重みで伸ばされたときにダメージを受けてしまいます。
これを防ぐにはまずポーズに入る前に体をよく温めることが大切です。ヨガのレッスンなどでも終わりのほうで取り入れられることが多いのもそのためです。また、このポーズは腹筋も使いますので普段のポーズの中で腹筋の鍛えられるものを取り入れて置くのもよいでしょう。
そして、首の痛みについてですが、鋤のポーズにしても鋤のポーズを始める前の肩立ちのポーズでも肩や首に体の重みが集中しますので体を支えるのに十分な筋肉が必要となります。
ポーズをキープするのに必要な力がないままこれらのポーズに入ると体の重みがすべて首にかかってしまいとても危険です。
このような場合、ヨガでよく使われる言葉ですがバンダをひきつけるという手法が必要になります。これは体幹を締めるということに繋がります。体幹をしっかり意識して首だけに体の重みが集中しないようにしましょう。
ストレートネック気味で首の骨が出ていてマットに当たって痛い場合は肩から下の部分にブランケットを敷く方法もあります。
鋤のポーズでのどやお腹が苦しいのは?
鋤のポーズでのどやお腹が苦しくなってしまう人、いませんか?実はこれは私がそうなのです。ですので、まず私がどんなふうにこのポーズをしているか、よく観察してみました。
まず、鋤のポーズに入る前の肩立ちから足を頭の方に倒していく過程でまっすぐ立っていた背中が丸くなっていってしまいました。
鋤のポーズは背中をまっすぐにして肩立ちをした状態で足だけを頭の方に下ろしていくのですが、私は足を下ろしながら背中をまるめてしまっていました。
こうなってしまうのには体が固いことも一因しています。このやり方ですと腰にも痛みをきたすことがあります。
そして、お腹がふくよかな場合(私です 汗)背中が丸くなることで圧迫が強くなり、非常に苦しい状態となります。
また、逆転するためにのどや気管も圧迫されるため息が苦しくなりがちです。
対処法は背中をまっすぐに立てること、足は無理に床につけないこと、終わった後は必ずカウンターポーズを行ないます。
カウンターポーズとは相反するポーズのことです。あるポーズで使った筋肉と逆にある使っていない筋肉を使うことで緊張と弛緩によるバランスが取れて筋肉への負担が軽減するという効果があります。たとえば前屈系の筋肉を使うポーズが続いた後には後屈系のポーズをすることでバランスをとります。
逆転のポーズに対してのカウンターポーズは魚のポーズ(Matyasana)やウエストひねりです。
ヨガの鋤のポーズのコツは?
ヨガの鋤のポーズはその効果からもぜひ取り入れたいポーズですが、無理をすると体を痛めやすいポーズとも言えます。そのためにもぜひ最低限の準備や心構えが必要になります。
鋤のポーズは背中の筋肉や腹筋を使います。ですので、ポーズに入る前には背中を含め体をよく温めておきます。肩立ちから鋤のポーズに入る前は背中をまっすぐに立てるようにすることで腰の痛みやお腹の苦しさが軽減します。
首に負担がかからないように肩で立つこと、また体幹を引き締める訓練も普段からしておくことが大事です。
また、首のあたる部分が痛む場合は肩の下にブランケットを敷いて段差を作り、首を下ろすように置くとよいです。ポーズ中は首をひねったり動かすことは禁物です。
鋤のポーズ背中が痛いまとめ
鋤のポーズで背中が痛いことについての原因や対処法についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。背中に痛みやお腹の苦しさについては背中筋肉や腹筋、姿勢が原因であることが言われています。
また、首の痛みについては首の形状が元になることもありますが、一箇所に体の重みが集中してしまうことが痛みや負担につながることもありえます。ヨガのどのポーズについても言えますが、正しい姿勢と体幹を鍛えることで克服できることも多くありますので、あせらずに試してみてくださいね。