ウォーキングを始める前はせいぜいシューズをそろえればいいだろうくらいの考えでしたが、いざ始めてみると、足に違和感が出たり、疲れが取れにくかったり、ウォーキングと言えども甘く見ることは出来ないことがわかってきます。
ウォーキングがただの歩きとは違い、運動としての効果を出していくやり方を行なうということも一因ですが、もともとの歩き方や今まで履いてきた靴に寄る影響も否めません。
正しい歩き方や靴の選び方とともにインソールにも少しこだわってみませんか。
インソールとは、靴の中敷のこと。
ここでは、取り外しのできる、歩く上での機能を持ったインソールについて紹介しますね。
ウォーキングをする上でのインソールの効果!
スポーツをする人でしたら、インソールの重要性にはある程度の知識があることと思います。
足やスポーツに合ったインソールを選ぶことで、痛みの軽減、動きやすさ、疲れにくさを体感することが出来ます。
野球のバッティング、ピッチング、ダッシュ、テニスのストローク、バレーボールやバスケットボールのジャンプなどでインソールはパフォーマンス向上に欠かせない道具選びの一つとなっています。
では、このインソール、スポーツ選手ではない私たちに必要あるのでしょうか。
気軽にシューズ一つで始められるとはいえ、ウォーキングも運動としての成果を求めるスポーツです。
やはり快適で効果的なパフォーマンスを実感したいですよね。
そして、始めてみるとわかるのですが、今までと比べて運動量が増える分、何かと身体に変化が起こるものです。
それが不快なものでしたら、ウォーキングの楽しみも半減してしまいます。
足にあった靴選びが出来ていても、歩き方や持続時間によって、実感が変化することがあるのです。
ここで私の体験談をお話しますね。
私は、ウォーキングを始めるときに3足のウォーキング用シューズを用意しました。
(随分、気合が入っていたと思います。本当なら、確実に良いと思われるもの一足から始めるべきですよね。)
そのうちの一足は、見た目で選んだもので、足をきちんとホールドするには、柔らかすぎ、
おまけにインナーソールがふわふわで歩くと足がその上で滑ってしまい。。。
私は、用事を済ませながらのウォーキングでウエアも普段着っぽいもので行なっていて、シューズもその柔らかな足が滑るものを履く機会が多かったのです。
そして、1時間も2時間も歩いていました。
そのうち、どうなったかと言いますと、足を痛めてしまいました。
そして、他の二足は靴底も厚く、足のホールド感もあるものだったので、こちらに切り替えるに当たって、痛めた足のために通っていた接骨院でオーダーメイドのインソールというものを知りました。
そこの治療院では、完全なオーダーメイドのものと、セミオーダーのものと二種類から選べるようになっていて、私はまずは、セミオーダーのものを作ることにしたのです。
最初に、持って行った靴で、先生と外に出て言われた地点から次に指示されたところまで普通に歩いて行きました。
先生は歩数を数えていたようです。
それから、出来上がったインソールを入れ替えてまた、
同じところを歩きました。
そして、結果は明らかに歩数が減っていたのです。
ぴったりと自分の足に合った靴は、軽く吸い付くように足に付いて来てくれる、そんな実感を身を持って知りました。
ウォーキングのインソールの種類は?
インソールには、そのまま入れる既製品のもの、セミオーダーのもの、フルオーダーのものがあります。
そのまま使える既製品のインソール
既製品ですが、メーカーによってもけっこう細かい種類が出ていて、口コミなどを見てもかなりパフォーマンスが良さそうです。
例えば、その種別には、
外反母趾*1
足底筋膜炎*2などの症状の出ている人用
偏平足
膝痛
腰痛
足の痛み(マメ、タコ、靴擦れ)用
疲労
だるさ対策用
または、スポーツの種類、男女、ジュニア用、足の形状別、
寒冷地用や夏の季節の通気性、雨などの防水性重視など多くの種類が出ています。
ハイヒール用というものもあり、びっくりしました。
*1外反母趾とは
足の裏の親指のつけ根と小指のつけ根を結ぶアーチが潰れて、足が平らに広がり、親指が曲がり始め、親指の付け根がコブのように腫れてくる。
原因は、きつい靴の圧迫説がありましたが、運動靴の子どもでも症状が出ていることがあり、最近では、歩き方説や遺伝説も出ています。
*2足底筋膜炎とは
足の裏に膜のように張っているアーチ状の腱が中高年に差しかかる頃にひびが入り、炎症を起こして痛む。
ひどくなると、かかとの骨が、とげのように大きくなり、痛みが増すこともあります。
セミオーダー品のインソール
元になるインソールは、ウォーキングなどスポーツ用、腰痛などの症状別、ハイヒールやビジネスシューズ用などから選べるようになっています。
メーカーにより、やり方や機器は多少違いますが、基本的に、足を計測し、インソールをその計測値に基づいて過熱成型するという手順になります。
フルオーダー品のインソール
フルーオーダー品とは、その人の足のデータを元に一から製作したその人だけのオリジナルのインソールのことです。
フルオーダーに関する製品には、大きく分けて、
●主に足病医学の発達している海外のメーカーへ、足のデーターを送り注文するもの。
●海外メーカーが監修し、国内で製造するもの。
●国内メーカー、国内作成の純国内品。
があります。
どれを選ぶかは、個人に任せられますが、日本では、足病医学が大変遅れており、その遅れは海外と比べ、20年とも30年とも言われています。
例えば、アメリカですと、胃腸科や神経内科の医者の数と同じくらい足病専門の医師がいるとの事ですから、その差は歴然としています。
そして、欧米ではその足病医がインソールの処方をします。
ウォーキングのインソールの価格
インソールの価格ですが、インソールと言う名の製品は100均でもありますから、実際ピンからキリまでという感じです。
ただ、高ければ良いとは限らないので、その辺の見極めは慎重にしなくてはならないでしょう。
派手なデモンストレーションの動画などにとらわれず、きちんとした作成工程や作成者の方針、公表されている今までの実績を照らし合わせてみて、さらにそれに見合う金額かを考えながら決めましょう。
既製品からフルオーダー品の大体の価格を書いておきますね。
既製品インソールの価格
スポーツ店などで販売されている細かい用途別になっている商品でもメーカーや機能によって価格にも幅があります。
低価格のもので1000円前後、グレードアップしてきて3000円前後、
さらに高機能商品になると6000円くらいまでになります。
セミオーダー品インソールの価格
6000円くらいから20000円くらい。
フルオーダー品インソールの価格
20000円前後から100000円くらい。
この価格のとらえ方は個人によって大きく違います。
また、悩みの大きさによっても変ってくると思います。
私は、足に痛みを覚え、ウォーキングも続けたい思いでインソールを作っている接骨院の門をたたき、そこで扱っているセミオーダーのインソールを作ってもらいました。
アメリカの足病医学に基づいた理論により研究開発されたという割と知られているメーカーのカスタムインソールですが、接骨院での計測、作成料込みで23000円くらいでした。
ウォーキングのためのインソールのまとめ
ウォーキングを始めてみて気付く足の違和感にインソールはある程度の効果が期待できるかもしれません。
インソールには、既製品、セミオーダー品、フルオーダー品とあり、用途や足の状態で選ぶことが出来ます。
価格については、求めやすいものから高額なものまで、幅広くありますので、ご自分に合ったものを検討してみてください。