12月に入ると、世間は急にあわただしくなります。今でも思い出すのは生前の両親と住んでいた家の居間の風景です。その頃の家は機密性もそれほど高くなくて、テレビを見ながら私はストーヴのそばにかじりついていました。ストーヴにはいつもやかんが乗せてあって、お湯が静かに沸く音と台所の薄明かりの下の母の後姿。。。私の楽しみは毎年のクリスマスツリーでした。ツリー用のもみの木を買ってもらい、飾り付けをし、クリスマスが終わると、もみの木を地植えにしまたあくる年に掘り起こして使いました。何年も繰り返しているうちにもみの木は家の中に入らないくらい大きくなって、しばらくは外に飾っていました。電飾の光がきれいで飽きずにいつまでも見ていました。もう、半世紀近くも前のお話です。いまでは、電飾はまったくしませんが、クリスマスの飾りは大好きで、時々買い求めます。クリスマスカラーに金色、銀色なぜあんなにときめくのでしょうね。
クリスマスツリーの星は名前があります
クリスマスツリーの飾りには、さまざまなものがありますが、きらきらした玉は何を表しているのでしょうか。一説には、アダムとイヴのお話に出てくる林檎というものもあります。色によって意味があるとも言われてますが、真相はいかに?という感じです。一本のもみの木が宇宙を表しているとしたら、夜の空に瞬く星でしょうか。星は温度によって赤い星や黄色味、青白い星になるといいます。(恒星で緑色に見える星はないようです。)オーナメントボールを初めて手にした時の胸のときめき、吸い込まれるような球体の不思議さ、いまでも毎年どのクリスマスツリーに出会っても、見入ってしまいます。そして、もみの木の一番上にある星は、特別な星、ベツレヘムの星(Star of Bethlehem)と呼ばれています。いままで見たこともない星を見つけて、救世主の出現を予言した東の国の博士たちがその星に導かれながら、西へ旅をして、その星の下ベツレヘムに母マリアに抱かれたイエスを見出したと言われています。救い主の誕生を表した星をもみの木の一番上に目立つように大きく輝かせるのはそのことからなのですね。
クリスマスツリーのオーナメントの種類は?
オーナメントボールのほかにどんな種類のオーナメントがあるでしょうか。
クリスマスエンジェル
イギリスでは、トップスター(ベツレヘムの星)の代りにこのエンジェルがクリスマスツリーのてっぺんに飾られることもあるそうです。もののよっては20~30センチの高さがあるようです。エンジェルはキリスト教では神の使者です。
キャンディケイン(スティックキャンディ)
もともとはフランスの僧侶が作ったものだとか、ドイツのケルン大聖堂の聖歌隊隊長が羊飼いの杖の形にして配ったとか諸説ありますが、私の中ではものすごくアメリカっぽいイメージでした。
ベル
ベルの金の音は邪気を払うとか、喜びを知らせるためのべるであるとか、言われています。
サンタクロース ← うちはなぜかサンタの飾りが一番多い!
サンタは各国にそれぞれの形でいますね。日本の桃太郎があっちこっちにいるみたいに。違うか。
その他、我が家にあるものですと、暖炉やプレゼント、それからクリスタルガラスで出来たカギ、テディベアなどです。
オーナメントも毎年少しづつ集めていた時もありました。若い時に行ったドイツのローテンブルグでクリスマス飾りのお店に行ったときはとても感激したのを覚えています。9月でしたけれど、お店中がクリスマスでしたから。
クリスマスツリーのオーナメントの素敵な飾り方は?
クリスマスツリーの飾り方どうしてますか。まずトップスターを最初につけて、上から飾り付けていくのが上手に飾れる秘訣のようですよ。私は最後にトップスターを付けていました。画竜点睛的に(汗)それから上から縦に飾り付けるよりも、斜めに流れるように飾り付けてみてください。たとえば、オーナメントボールなど同じものを飾り付けていく場合、縦、横同士の飾りの関係が決して垂直には隣あわさないようにするのがコツです。クリスマスツリーの足元には何を置いていますか。プレゼントの箱などを置いた演出なども時々見かけますね。今の我が家のツリーはごく小さいもので、ちょこんとチェストの上に乗るくらいです。ですので、ツリーの裾野にはお人形を置いたり、ミニチュアのおうちを置いたりして楽しんでいます。
まとめ
12月にはいると、クリスマスの準備も本格的になります。オーナメントの飾られる意味は意味はご存知でしょうか。アダムとイヴの楽園に出てくる林檎はオーナメントボール、キリストが生まれた地を教えたトップスター。プレゼントやサンタは人々の希望の表れでしょうか。
クリスマスツリーの上手な飾り方は、上から斜めに流れるように飾りつけましょう。家族でまたは家族のためにクリスマスツリーを飾りつけする時は無心になり優しい気持ちになれます。