年末の準備をしていて、忘れてはならないのは年越し用の日本そばです!
複数のアンケート結果を見ても、日本人の70パーセント近くが年越しそばを食べているとのこと。
私は普段はうどん派ですが、暮れにはやっぱり日本そばをいただきます。
おそばには、分類方法がいくつかありますが、その一つが
蕎麦粉の割合による分類法です。
十割蕎麦(生粉打ちそば)そば粉が十割で、そば粉以外の粉をつなぎに使ってないもの。
二八蕎麦(内二八蕎麦)蕎麦粉8:小麦粉2で打った蕎麦。
外二八蕎麦 蕎麦粉10:小麦粉2で打った蕎麦の総称。
逆二八蕎麦 蕎麦粉2:小麦粉8ですともはやお蕎麦といえない感じですが、実際の割合がどうかということではなく、蕎麦粉があまり使われていないものを総称して言います。
立ち食い蕎麦屋のそば、乾めんに使われています。
他に蕎麦粉の種類による分類があり、
更科蕎麦(さらしなそば)一番粉を使用した蕎麦。
田舎蕎麦(いなかそば))蕎麦殻を挽き込んだ、黒っぽい蕎麦粉。
藪系の蕎麦 緑色の甘皮部分を挽き込んだ鶯色の蕎麦。
に分けられます。
年越しそばの由来は?
そばという植物自体は紀元前からあり、中国南部が原産といわれています。
日本に伝えられたのは縄文弥生時代で、奈良・鎌倉時代にはまだ細く切ったものではなくお餅のような形でした。江戸時代の初めにそば切りという蕎麦粉を練って細く切るものが出始め、江戸中期には3700件以上のお蕎麦屋さんが出来て、多くの人に広まったそうです。
では、どんな理由で年越しにおそばを食べるようになったのでしょう。
「運気そば」「福そば」の説
鎌倉時代、博多の承天寺で貧しい町民に「世直しそば」の名で、そば餅を振る舞い、翌年皆の運が上がってきたため、大晦日におそばを食べるようになった。
三角(みかど)→帝(みかど)の縁 説。蕎麦の実が三角形だから。
室町時代、関東地方で富を築いたと言われる増渕民部が大晦日に歌を詠みながら*そばがきを食べたことにあやかった。*そばがき そば粉を熱湯でこねてもち状にしたもの。
「年切りそば」「縁切りそば」の説。
そばは、ぽそぽそ切れやすいので、年末に食べて、旧年の災厄や苦難をすっぱりと切り捨てるため。
「借銭切り」「勘定そば」「うんどん」
一年の借金を年末に打ち切る意味。
「本朝食鑑*」にある蕎麦効能説。*江戸時代に記された日本の食物全般について詳細説明された書物。
蕎麦のデトックス効果で身体の中をきれいにして新年を迎える。
捲土重来期待説。
そばという植物の踏まれても起き上がる力強さから。
「思案そば」説。
年内の出来事を思い出し反省をする説。
「寿命そば」「形状が細く長いにあやかり説」
家運、寿命を長く繋げていく縁起をかついだもの。
「金運説」
そば粉は金箔を作るときの打ち粉に使われており、飛び散った金の粉をそば粉にくっつけ集めるていたことによる。
このような多くの説があるのは、どれが最初かは分かりませんが、多くの人々が新しい年に期待して来年こそよい年にしたいと願っているからに違いありません。反省と希望のおそば、心していただきたいです。ちゅるちゅる喉越しのよいお蕎麦もいいけれど、ぶつぶつ吹っ切れるお蕎麦もいいかな。。。なんて考えています。
年越しそばはいつ食べる?
おそばを年末の大晦日に食べるという年越しそばの風習は長年日本で行なわれてきましたが、皆さんは31日の何時ごろ食べているのでしょうか。
あるアンケートによると、昼間より夜に食べている人が多いです。夕食に食べているか、もっと遅く年越しに近い時間帯に食べている人がけっこういます。中には、除夜の鐘がなり始めてからとか、紅白歌合戦のとりの歌手の歌が終わってからとか、個々のルールもあるようです。
地域によってもいろいろですが、年は跨がないほうがいいみたいですよ。
うちの場合は、夕方から、テレビを見ながらだらだらと食べたり飲んだりし、小腹がすく頃に家族に声をかけます。先に色々食べているため、まるまる一人前では多すぎるので、ハーフの量をお椀でいただきます。(わんこそばみたい)
年越しそばの具とつゆは?
まずはインターネット上で調査をしてみました。年越しそばのメインの具で一番多かったのは海老天でした。年越しそばに限らず、てんぷらの具の中でも海老天はナンバーワンです。みんな海老が好きなんですね。
オーソドックスな年越しそばのセットが、海老天、カマボコ、長ネギでしょうか。
他にメインの具には
鶏肉
鴨南蛮
付け合せは
ちくわ
椎茸かシメジ
ほうれん草
山菜
トロロ昆布
セリ
長ネギ(薬味)→ 清めの意があり。
焼餅
など
地方独特なものですと
茨城県などのけんちん汁を使うもの。
京都のにしんそばなどがあります。
我が家では、海老天も好きですが、自分も飲んだり食べたりしていてあつあつカリカリの海老天を揚げる自信はなく、すでにいろいろ食べてお腹もいっぱいなので、具はお皿に乗せて食べられるだけおそばに乗せて食べてもらいます。今一番気になるのが鴨南蛮とセリです。さわやかな独特の香りが鴨肉に合うのです。いつもの鴨と葱からちょっと変えてみても♪
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おつゆに関しては、本格派のかたは、昆布やかつおの削り節でお出汁を取っていますね。
市販の希釈つゆやストレートつゆを使っている方もいらっしゃいます。出汁の素に昆布をプラスしている混合派も!
私は、簡単に使えて美味しい粉末だしを使ってます。
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年越しそばの由来まとめ
年越しそばは日本人の七割近い人が食べているというアンケート結果があります。そばの歴史は古く、今のように細く切って食べるようになったのは江戸時代の頃からということですが、年越しに日本中でいただく年越しそばはまさに年末の風物詩です。
おそばの具には、地方独特のものから、日本人の大好きな海老天まで、いろいろあり、今年はどれにしようか迷いますよね。おつゆにもこだわると、おそばも具もグレードアップします。年末はあっという間にやってきます。行く年と来る年を考えながらいただく年越しそばのご用意も忘れずに。