生活の切り替わる時期には引越しを経験される方も多いと思います。住んでいた年月によっては片付けるだけで何日もかかってしまうかもしれません。
どこから手をつけてよいか途方に暮れてしまうこともありますよね。
ましてや新しい生活や仕事に関する手続きや準備も必要となると、身体が幾つあっても足りなくなることがあります。
今回は家具の処分方法、電化製品の処分の費用の相場などをご案内します。
新生活のためにも今までの古い生活用品は多少の処分、入れ替えは必要です。効率よくスケジュールを決めて取り組みましょう。
家具の処分方法はどのようにする?
まず、処分したい家具のリストを作りましょう。
大型家具
小型家具にだいたい分けておきます。
家具の処分、引取りには
自治体回収利用
民間のリサイクル回収業者利用
ジモティーの掲示板
公共施設内などにある掲示板
ガレージセール
知り合い友人への譲渡 などの方法があります。
一つ一つ見ていきましょう。
● 自治体回収利用
住んでいる地域の自治体が運営している粗大ごみ回収サービス
メリット
・料金が安い(持込みだとさらに安くなる)
デメリット
・指定された回収場所まで、不用品を運ぶ必要がある。
・回収までに時間がかかる。
自治体利用の場合は料金は安いですが、手続きが慣れていないと、とても面倒に感じるかもしれません。まずは、処分依頼する不用品を回収してもらえるかどうかと回収可能な場合、回収費用はいくらかをお住まいの自治体に問い合わせるか、自治体のネットサービスで調べます。
そして、申し込みをしてから(電話かネット受付)その金額相当の回収シールを必ずお住まいの市町村の取り扱い店舗で購入し、不用品に貼り(回収業者が見つけやすい場所)、指定場所に指定された日の指定時間に置きます。場所は、普段のゴミ回収置き場であったり、自宅の敷地内であったりしますが、必ず指定されたところに置きます。
よくある勘違いは、勝手に回収シールを購入して、不要品に貼り、普段のゴミ回収置き場に置いてしまうこと。予約が入っていないので、いつまでたっても回収されません。
自治体の回収サービスは料金が安いことで、何ヶ所かまとめて効率よくごみの回収をしているので、こちらの回収してほしい時に来てはくれません。場合によっては2~3週間後になることもあります。
引越しなど日にちが決まっているのであれば、一ヶ月は余裕を持って行動しましょう。それから、これらのサービスは個人の不用品の扱いですので、一度に多くの粗大ごみの回収はしてもらえません。
市町村ごとに決められていますが、私の住んでいる地域では1回につき6個までになっていました。それから、これは別の市の場合ですが、大型ごみともっと大きい特別大型ごみの料金を分けているところもあります。
●民間のリサイクル回収業者利用
その名のとおり民間の回収業者です。
メリット
・対個人客として対応してもらえるため、指定した日にほぼすぐに回収してくれる。
・個数制限はない。
・家の中にあるものを運び出してくれる。
・どんなものでも回収してくれる。(産業廃棄物はしてくれないところも)
デメリット
・料金が高い。
料金はかかりますが、一度ですべて済むという時間のない人にお勧めです。リサイクル業者は買取をしている場合もあるので、値打ちのあるものでしたら、その分の買い取り価格を回収費用から割り引いてもらえます。まずは、見積もりにきてもらいましょう。
●ジモティーの掲示板利用
ジモティーってご存知ですか?名前は聞いたことがあるという方もいらっしゃると思います。ジモティーとはサイト内の広告料で運営されている地域の掲示板です。簡単な登録で地域での情報のやりとりができます。もちろん、広告料で運営されているので無料で利用できます。
ジモティーの情報カテゴリーの一つに売ります・あげますという、不用品のやりとりのコーナーがあります。
メリット
・登録はニックネーム、メールアドレス、パスワードの3点でOK。出品したり募集したりも簡単にアップできます。
・チャット形式で相手と簡単にやりとりできます。
・基本的に地域でのやりとりなので、車で荷物を取りに来てもらったりできるため、配送の費用や手間がかかりません。!
デメリット
・仲介が入らない当事者同士のやりとりのため、トラブルが起きた場合も当事者で収めなくてはならない。(→対処方法はジモティー掲示板で確認してください)
●公共施設内などにある掲示板
公共の建物の中のアナログの掲示板。紙と鉛筆が置いてあり、譲りたい品物と苗字と電話番号、引渡し方法が書いてあります。どこの市町村にもあるかは分かりませんが、私の住んでいる地域の役所にはあります。
メリット
・登録の必要もないので、ジモティーよりも簡単。
デメリット
・どれだけの人が目にするか分からないので、すぐに引き取り先が決まるか分からない。
●ガレージセール
住んでいる家の駐車場や庭先で品物を公開する。
それほど大きいものでなければ、必要な方はお持ちくださいと、張り紙をして持って行ってもらうことも出来ます。
メリット
・登録する必要も電話連絡を待つこともない。
デメリット
・通りかかった人だけにしか公開できない。集合住宅だと、公開する場所がない。
●知り合い友人への譲渡
知り合いにメールやラインで情報を流します。
まず、引越しなどが決まった時点で、知り合いに知らせるのも良いかもしれませんね。
電化製品の処分は?
電化製品の処分には、まず全国的に共通する家電リサイクル法に則った家電4品目があります。家電のうち、エアコン、テレビ(ブラウン管、液晶・プラズマ)、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機の4品目については、廃棄する際にまだ使える部品をリサイクルして廃棄物を減らし、資源の有効利用をしようというもので、家電販売店に収集・運搬の義務を、メーカーにリサイクルの義務を課し、家電製品を使った消費者がそのための費用を負担するという役割分担になっています。
この4品目のほかに資源有効利用促進法に基づいてパソコンのリサイクルもパソコンメーカーにより行なわれ、また平成25年からは小型家電リサイクル法により、一部市町村や量販店でパソコンの回収を行なうようになりました。→ パソコン3R推進協会
この4品目以外の家電の処分の仕方
4品目以外の家電は、不燃ごみで出せるもの、大型ごみで出さなくてはいけないものが自治体によって異なります。必ず、お住まいの自治体のホームページで確認してください。
家具・電化製品の処分にかかる費用の相場は?
家具の処分の費用
まず、自治体の回収サービスを利用する場合、小さいもので、壊して出せるものは、ごみ収集日にあわせて収集場所に出せますので、お金を改めて出す必要はありません。大型ごみ(粗大ごみ)として扱われるもので別途回収してもらうものについては、自治体により料金は異なりますが、たとえば私の住んでいる町では1個500円で回収してくれます。また、別の市では、大型ごみと特大ごみと別れていて特大ごみは2倍の料金となっています。いずれにしてもお住まいの市町村のホームページや問い合わせ先などで取り扱い品目と料金を確認してください。
民間の回収業者に委託した場合の費用
回収業者によりますが、トラック一台あたりの金額にしているところが多いです。たとえば2トントラック一台分で30000円など。
家電製品の処分の費用
家電製品のうち、リサイクル法に基づく4品目は家電製品を使った消費者として、リサイクルや製品の収集・運搬費を負担することになっています。
つまり、リサイクル料+収集・運搬費がかかります。
リサイクル料金は製品の種類とメーカーによって異なります。
*収集・運搬料金について
収集・運搬料金とは各家電販売店が消費者が使わなくなった製品を家庭から指定取引場所まで運ぶための費用です。ですので、販売店に製品を持ち込んでも、販売店はさらに指定取引場所まで持っていくので、収集・運搬費は支払わなくてはなりません。消費者が直接指定取引所へ持っていく場合は、リサイクル料金のみの支払いで済みます。
パソコンのリサイクル料金は購入時の料金に含まれているので、改めて支払う必要はありません。
家具の処分方法まとめ
卒業や就職、転勤などで引越しをする時に不要になった家具や家電を処分するには、地域の自治体によってルールがありますので必ず確認して捨てるようにしましょう。
特にリサイクル家電法により定められた4品目の家電製品はリサイクル料金を消費者が支払う義務があります。引越しなどの日程が押し迫っている場合は、民間の回収業者に委託することでスピーディにことが進みます。
料金は自治体の回収サービスよりかかりますが、量がある場合は一度ですべて片付くので、効率的です。時間に余裕があれば、ジモティーや町の掲示板、ガレージセールなども使ってくれる人との交流も出来て楽しめるかもしれません。