空気が冷たく乾燥してくると、流行りだす風邪。
皆さん、今年はまだ風邪に見舞われていませんか。気をつけていてもうっかり引いてしまうのが風邪ですが、引いてしまったら早く直したいですよね。
今回は風邪のひき始めに食べると効果的なご飯と言ったらどんなものなのか、取るとよい栄養素について、また、風邪の時に欠かせない水分の取り方をご紹介いします。
風邪のひき始めのご飯はどんなものがよい?
人ごみに出ることが多かったり、寒いのに薄着で出かけてしまってすっかり冷えてしまったりと、いくら気を付けなくてはと思いながらもついついうっかりと風邪をひいてしまうということありますよね。
気が付いたときには背中がぞくぞくしていたり、つばを飲み込むと喉が腫れて痛みが出ていたり、頭が痛くて熱っぽくなっていたりと風邪の定番の症状が出てきます。
そうなると、一通りのコースが終わらないと治りません。
ただ、早めに治すためにはしっかりご飯を食べなくてはなりませんよね。
風邪のひき始めにはどんな食事がよいのでしょうか。
風邪のひき始めは体を温めるのがよいと言われています。体が健康でいられるための免疫力は、体温が下がると低下することがわかっているためです。
確かに体を冷やしてしまった時に風邪をひきやすいですよね。風邪のひき始めは全身ががぞくぞくしとする不快な寒気が起きます。そんな時体を温めるとほっとして、症状も和らいだことはありませんか。
食欲があるようでしたら次のようなものが風邪のひき始めに向いています。
・大根やお豆腐など消化のよい野菜の入った温かいスープやぞうすい。
・脂身のないお肉を使った、油を控えた料理全般。鶏肉、豚肉、牛肉の脂の部分を取り除いて蒸したり、焼いたりしたもの。特に鶏肉は消化がよいため、よく使われます。
・果物の中で消化のよいもので、りんご、バナナ、桃など。
風邪のひき始めは免疫力が下がっているため、胃腸の消化力も落ちています。
脂っこい食べ物や生もの、香辛料は控え、消化のよいものを温めて食べることにより、栄養の吸収もよくなり、風邪が治りやすくなります。
一度に食べる量もいつもより少なめにしたほうがよいですね。コーヒーやお茶も風邪の時は胃に負担になります。
風邪のひき始めに必要な栄養は?
風邪のひき始めにはどんな栄養を取るとよいでしょうか。食欲がある限り、普段と同じようにまんべんなく栄養は取った方がよいのですが、食欲がないとそうはいきませんよね。
まず、ひき始めに食欲がある場合はエネルギー源であり、免疫力を上げる働きのあるたんぱく質などの栄養価の高いものをとって、これから、風邪の症状が悪化した場合に備えましょう。
それから、ビタミンCを普段より多めにとることをおすすめします。ビタミンCを取ると風邪が治るとは言えませんが、白血球の働きを助けるため、風邪の症状が軽くなったり、早く治るという例があるそうです。ビタミンCは水溶性で一度にたくさん摂取しても余分な分は体の外に排出されてしまいます。ですので、一日のうち数回に分けて取り入れるようにしてください。
それからビタミンCとともに摂るとよいのがビタミンAです。この栄養素は粘膜や肌、髪、眼を丈夫にし、病気の回復も助けるといった優れもので、風邪の時だけでなく普段から摂取しておきたい重要な栄養素です。
その他に必要な栄養素に次のようなものがあります。
炭水化物・・・エネルギー源
β-カロテン・・・粘膜増強
ビタミンB1・・・エネルギー代謝を促進
風邪の引き始めの水分の摂り方
そして、風邪をひいたときに大事なものは水分です。
風邪のひき始めで食欲がないときに水分だけでもといってお水を飲もうとしてもたくさん飲むことは出来ません。返って気持ち悪くなってしまうこともあります。
このときにスープを飲むことが出来れば水分として摂ることが出来ます。また、口当たりのよいものしか食べられないような場合はアイスクリームやゼリーでも構いません。
ゼリーは売っているものでもよいのですが、ゼラチンや寒天を使って家でも簡単に作れます。水分を多めにすると喉越しのいいぷるぷるのゼリーが出来ますよ。
ゆるめのゼリーを作るには、粉寒天などの作り方に出ている水分を1.5~2倍で作ってみることをお勧めします。
最近は海草から抽出したアガーという、寒天とゼラチンの中間の食感が楽しめる食材が注目を集めています。果汁やスポーツドリンクなどお好みの飲み物をゼリーにしてみるのもよいですね。
アイスクリームは寒気がするときには不向きです。
風邪ひき始めご飯まとめ
風邪のひき始めのご飯にどんなものを食べるとよいか、摂りたい栄養や水分の摂り方をご紹介しました。風邪は免疫が落ちるとかかりやすいといわれています。
普段から免疫を上げておくことも大事ですが、かかってしまったら栄養のある消化のよい温かいスープなどをとり、ゆっくり休みましょう。
食欲のないときは水分だけでも取れる工夫をするとよいですよ。ゆるく固めたゼリーは喉越しもよくお勧めです。