最近の出産前後の里帰りが昔と変ってきているということで、某アンケート結果を踏まえながら近年の傾向を分析してみましたのでご報告します。
最近出産をする際、里帰りしないで逆に母親に自分の家に来てもらうという選択をする人がいるようです。里帰りしないメリットにはどんなことがあるのでしょうか。退院後のスケジュールについてもご紹介しますね。
里帰りしないで母が来るほうがいい?
里帰りとは一般的に出産する妻が出産前後に自分の実家で過すために帰ることをいいます。
もともとはお嫁に嫁いだ女性が出産の時に実家に帰り、出産後体が元に戻るまでの間実家の親の助けを借りながら暮らすという考えの元に生まれたシステムでした。
出産するときは心置きなく実家でゆっくりできること、産後3週間~1ヶ月は無理をすると後々体調に響くということから編み出された知恵とも言えますが、最近、どうも勝手が違ってきているようです。
まず某アンケートでの実際里帰りをせずに実家の母親が来たという人にどうしてそのような選択をしたかの理由からみてみましょう。
・里帰りしようと実家近くの産科病院を予約しようと思ったら途中からの分娩予約は出来ないと言われてしまった。
・実家が遠方にあるため。
・里帰りする先の実家の都合で出来なかった。(両親が他界。両親の具合が悪い。実家に他の兄弟の家族が住んでいるなど。)
以上にあげた理由の人は出来たら里帰りしたかったが、出来なかったという人たちです。
その人たちの中で逆に母親に来てもらったという話をしている方がいくつか目立ちました。
また、実家の事情とは関係なく最初から母親に来てもらう約束をしている人もいることがわかりました。これはよく調べてみると最近の傾向のようなのです。
現在の結婚から子どもを持つまでの年代の夫婦の共働きの傾向は急速に増えています。問題がなければ出産ぎりぎりまで仕事をするのが普通ですし、産休を取った後復職して働くということも当たり前になってきています。
ぎりぎりまで働くということは妊婦検診も自宅や職場の近くで受けていますし、共働きということで旦那さんの育児参加も平等に近いものがあり、二人で協力していく態勢が早いうちから整っている場合があります。
そうなると出産前後に奥さんだけ実家に帰ってしまって二人で共有していた子育ての時間が途切れてしまうことに違和感のある夫婦もいると思います。
でも、産後の家での育児の一番大変な時は誰かに手伝ってほしいというのも本音にあるとしたら、まさに母親に来てもらえるなら願ってもないことと思っている妊婦さんも多いのではないでしょうか。
旦那さんの両親と同居しているというのでしたら別ですが、夫婦の世帯でしたら自分の家が居心地いいはずです。
里帰りしないメリットって?
居心地のよい自宅で通いなれている産科病院での出産、自宅でのはじめての育児でちょっと不安なところに母親が来てくれるというそれだけでも嬉しいことですよね。
そして、里帰りをせずに自宅で育児を始めることには他にもメリットがあります。
まず、地元の病院で同じ時期に生まれた赤ちゃんやそのお母さんと仲良くなったり、情報交換ができること。今住んでいる町で子育てしていく上でその町の情報や人間関係はとっても貴重なもの。それは赤ちゃんが生まれた時から始まっています。そこでしばらくは根を下ろして暮らしていくとしたらぜひ大事にしたいところですよね。
そして、いずれ復職するママにとって早いうちから平穏な生活の基礎を築くのも、同じところで助けを借りながらの生活の方が適しています。
また、何かトラブルがあったときにかかる病院や病院というほどでなくても授乳の悩みや発育の相談など地元で一貫して受けられたり、探せたりする方が便利ですよね。
出産で里帰りしない場合退院後のスケジュールは?
出産で里帰りしないことを選んで退院したらどんなスケジュールで赤ちゃんと暮らしていくことになるのでしょうか。
まず赤ちゃんは
泣いてお乳を飲んで排泄して寝てを繰り返す生活で、お母さんは(お父さんも)それをひたすら助けるのが仕事になります。お乳は一日のうちにに8回くらいに分けてあげ、夜や昼の感覚がまだない赤ちゃんに付き合うのはとても大変。そして、何よりもお母さんの体は出産後1ヶ月くらいで元に戻ろうとして無理の出来ない時期に当たります。そして、1ヵ月後に赤ちゃんの一ヶ月検診がありますので、出産後の一ヶ月がまず一番大変な大きな山になります。
そんな中やらなくてはならないことは
・日常の家事
・出生届
・お祝いのお返しの手配
・予防接種のスケジュールやかかりつけ医の情報収集
・出生届け以外の役所関係の申請(住んでいる地域による)など。
・お宮参り
・一ヶ月検診
以上のように上げましたが日常の家事などは電化製品の発達で大分楽に家のことができるようになりました。同時に旦那さんも共働きでの家事協力を日々当たり前に受け入れているのが最近の傾向です。
また、お宮参りをすることにしている場合、無理のない時期を選んでお参りするのがよいでしょう。
生後一ヶ月の頃に一ヶ月検診を受けますが、赤ちゃんと出かけるのは慣れてないと結構大変です。旦那さんが仕事のお休みが取れれば二人で、もし無理でしたら実の母親に付き添ってもらうなど出来ればお願いしておきましょう。
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里帰りしない母が来るまとめ
最近里帰りして出産せずに自宅に母親に来てもらい産後の育児を手伝ってもらうという人が少しずつ増えているようです。
里帰りはもともと出産する時は気の置けない実家に帰ってゆっくりしたい、またはさせたいというものでしたが、最近は義両親との同居でない限り、自宅にお手伝いに来てもらったほうがゆっくり休めると感じている妊婦さんも増えてきたようです。母親さえ里帰りにこだわらず、手伝いに行ってもいいという考えで、赤ちゃんのお母さんも子育ての拠点を変えずに自宅で援助してもらえるとしたら一番嬉しいのではないでしょうか。