節分の日に食べることが定着しつつある恵方巻きですが、皆さんは毎年食べていますか。
恵方巻きは食べ方のルールが何かと言われ、食べたいけれど、面倒くさいと思ってしまう方もいらっしゃるでしょうね。
恵方巻きの発祥には諸説あります。
大阪の商人が商売繁盛祈願のためとか、大阪の船場あたりで太巻きを丸かじりしながら願い事をする人がいたとか、大阪近郊の村で人々が集まって巻き寿司を食べるときに切り分けが面倒なのでそのまま食べたとか。
こうしてみると、大阪・関西が始まりのようですね。
時代に関しては、巻き寿司に使用する板のり(木枠に刻んだ生のりを流し込み一枚の板のようにした海苔)は江戸時代に誕生したため、海苔巻きは江戸時代以降でしょう。
そして、寿司業界や海苔業者が商業的な戦略として、何度か販売促進をを繰り返してきて、ついに20年ほど前コンビニが手がけたのが大ブームとなり、今日に至ります。
さて、
恵方巻きの食べ方と方角は?
その年の縁起の良い方向(恵方)を向いて、願い事をしながら、一言もしゃべらずに一気に食べるというのが、基本的な食べ方として定着しています。
縁起のよい方向(恵方)とは、その年の福徳を司る神、歳徳神(としとくじん)がいらっしゃる方向だそうで、その方角に向かって事を行えば、万事にうまくいくとの言い伝えがあります。
毎年、十干(じっかん)によってその方向が決まります。十干とは、甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の10種類でよく十二支と一緒に使われています。
2017年の方向は、北北西やや北でした。
2018年は、南南東やや南です。
一般的な食べ方のほかにも、笑いながら食べる(これは声を出して笑うのではなく、微笑むという意味でしょう。)笑う門には福来るからでしょうか。
目をつぶりながら食べる。
お祈りするときは目をつぶるから?
立って食べる?ここまで来るとそれはもう、自由だと思いますね。
微笑んだり、目をつぶったりして食べている分には害はないですし、恵方巻きも食事という観点からいえば、立って食べていたらお行儀悪いっていうことにもなりますが。
多分この辺は各ご家庭でのやり方で違ってくるでしょう。
それよりもこの時期、他のどの季節よりも太巻きの種類が豊富!中身の具も七種類が七福で縁起がいいとか八種類だと末広がりで福が広がるとか。
洋風、中華風まで出てきました。
家族で好みのものや違うものを買ってきて少しだけ取り分けて、味見もしたいです。
あっそれから、切って食べる人もいますよ。最初の一口だけ丸かぶりして、後は切って~♪っていうのは、うちの夫でした。今はハーフサイズや細巻きもありますね。
恵方巻きの食べ方と願い事の関係は?
恵方巻きを食べるということは福徳を司る神様に向かって願い事をすることがセットになっているわけです。
一言もしゃべらずにというのは、神社にお参りをして願い事をするときにもしゃべったりしませんよね。しゃべると福が逃げるとかも言いますけど。
ただ、口いっぱいに太巻きが入っていてはしゃべり難いですし、一気に食べるのがよいとすれば、自然に沈黙になると思いますよね。
では、どんな願い事をしたらよいのでしょう。
節分は春の初めである立春の前日。
もともとこの季節の変わり目には邪気が起きると言われており、それが節分の鬼という姿で現れています。
ですので、この時期の願い事としては、新しい命の芽吹く季節の始まりを前にして厄をはらい、一年間の健康と幸せを祈るというのがふさわしいでしょう。
豆まきも家族総出で行なう行事ですので、かけがえのない人たちと無事に一年を過ごせることを祈るような願い事がよいのではないでしょうか。
よく、恵方の方向を間違えて、食べてしまった、不幸になるでしょうかという人がいらっしゃいますが、そんなことはないので安心してください。
歳徳神様にはあなたのお願いがよく聞こえなかったかもしれませんが。
ご心配でしたら、正しい方向でお祈りだけしてみたらよいでしょう。
恵方巻きの食べ方は関西が始まったらしい?
もともと大阪が発祥のようなので、それが全国に広まり食べ方も変わっていったと考えられます。
大阪の商人の多い船場では、七福にちなんで七種類の具材を巻き込み、棒状にしたものを武器に見立て、鬼が出て行く方向に向かい、鬼を追い出す格好で食べる。
この姿が仁王立ちのような格好で、立って食べることに繋がったのでしょうか。
そして、切らずに丸ごと食べるのは、取引先と縁が切れないようにという気持ちも込められているようでさすが商人起源の風習ですね。
節分の厄払い、立春の健康祈願そして、商売繁盛と盛りだくさんの恵方巻き、今年もあやかって楽しんじゃいましょう!!
恵方巻きの食べ方のまとめ
日本人の半分は食べたことがあるといわれている恵方巻き、全国に広まったのは20年ほど前でコンビニが一役買った商業戦略でした。
もともと大阪の商人街で商売繁盛を祈願して売り出したりしたのが発祥のようです。
食べ方には、基本的にその年の恵方(吉方)を向いて、しゃべらずに一気に食べるというもの。
あっという間に豆まきにプラスして節分の新しい行事となりました。
今年も、芽吹く季節を迎えて気持ちも新たに一年の健康を祈り、美味しい巻き寿司、恵方巻きを食べましょう!