イベント盛りだくさんで楽しみの多い夏ですが、毎年夏バテにお悩みの方も多いかもしれません。
夏バテの解消の食べ物にはどんなものがあるでしょうか。
夏バテに効果的なビタミンや梅干の活用など、お役に立つ情報をお伝えしますね。
夏バテ解消の料理はどんなもの?
夏バテ解消にはどんな料理がよいでしょうか。
皆さんの中でも夏バテしそうな時にこれを食べて乗り切ったという人もいるかもしれませんね。その食べ物は、カレーライスです。
夏バテに注意しなくてはならない時期は梅雨時ぐらいから残暑の9月までと意外と長丁場となりますから、本格的に厳しい季節になる前から体の中をよい状態に整えておくことも大事です。
どんなものを食べるとどんな効果があるのかを知って食生活で実践しておくことで長くてきつい季節を持ちこたえることが出来るのです。
せっかくの楽しい夏、元気に過ごしたいものですよね。
さて、ではカレーライスのどんなところがよいのか具体的に見ていきましょう。
夏バテとはおもに食欲がなくなって、体の不調を訴えるようになることです。
食欲がなくなるのは胃腸など消化器官が弱っていることが原因です。なぜ、消化器官が弱ってしまうかというと、夏の暑さで冷たいものを沢山飲んだりしてしまうということも一因としてあります。
消化器官の働きは人の体温より少し高めがよいそうで、温度の低い状態が続くと、消化不良を起こしたり、食欲不振を起こします。
また、高温多湿の環境は、体温調整に支障をきたし、発汗による水分不足が著しくなることで体調不良を起こしやすくなり、自律神経の乱れによって、消化器の機能低下を招き、食欲不振に陥ります。
そんな時の救世主のような食べ物、それがカレーライスなのです。
カレーライスには香辛料による次のような効果があります。
ターメリック・・・健胃作用(胃を丈夫にする)、肝臓機能強化、抗酸化作用。
コリアンダー・・・健胃、整腸、鎮痛、消化促進作用。
クミン・・・消化作用、疲労回復作用。
唐辛子・・・発汗、消化促進、抗酸化作用。
胡椒・・・・健胃、殺菌、消化促進作用。
これらのスパイスの効果が胃腸の働きをよくし、食欲を増進させて栄養が体に行き渡り疲労回復に繋がっていきます。
そして、カレーにはどんな具材もぴったり合います。
カレーにはいろいろな種類がありますよね?お肉のカレーも牛肉、鶏肉、豚肉、マトンにラム、シーフードカレーでも魚介類だけでなく、白身の魚も意外とカレーに合います。
そして、野菜は、栄養価抜群の夏野菜をたっぷり入れます。
もうお分かりだと思いますが、カレーライスは、一皿の中に必要な栄養素がすべて入っている素晴らしい万能料理なのです。
それにカレーって飽きが来ない不思議な食べ物ですよね?毎日でなくても週1~2回出てきてもいいくらいです。
レシピは無尽蔵ですから、レパートリーが広がれば、頻繁にメニューに上がっても飽きずに食べられますよね。
そして、食欲が上がることで夏に欠かせない栄養素をきちんととることが出来るのです。
夏バテの解消にはビタミン!
夏は汗を大量にかくことによってミネラルや水溶性のビタミンB1、ビタミンB2が体外に排出されてしまいます。
熱帯夜の睡眠不足はストレスになり、ビタミンCを多く消費します。ビタミン不足は、だるさや、疲労感、無気力感を引き起こします。
食欲低下と栄養素の流失に追いつくためには効果的にまんべんなく栄養を摂らなくてはなりません。
カレーに入れる具材はビタミンの宝庫ですし、インスタントのルーでも作れますから、カレーは夏のメニューに必須ですよ。
カレーの具材の肉の栄養素を見てみましょう。
食肉の牛肉や豚肉、鶏肉などは、人間の体に必要なタンパク質や脂質、ミネラルやビタミン類を含んでいるまさに人間の体の血となり、肉となるバランス食品です。
それぞれの食肉の特徴的な栄養素をあげると、
牛肉・・・鉄分(ヘム鉄 貧血予防)カルニチン(余分な脂肪を分解してくれる)
豚肉・・・ビタミンB1(疲労回復)
鶏肉・・・コラーゲン(美肌)ビタミンA
すでに夏バテ気味になってからは脂肪が少なく良質なたんぱく質を含む鶏のささみ、豚ヒレ肉などが胃腸への負担が少なくて消化にもよいですよ。
次に野菜の栄養素を見てみますね。
トマト、キュウリ、ナス、ピーマンといえば、夏野菜の王様です。1年中スーパーで見かけるこれらの野菜ですが、旬の時期にはその栄養価も格段に増すということですので、ぜひ、積極的に摂りたいですよね。
トマト・・・リコピン(抗酸化作用)クエン酸(食欲増進)
キュウリ・・・カリウム(むくみ解消)ビタミンC、ビタミンB1(ぬか漬け)
ピーマン・・・ビタミンC、βーカロテン
ゴーヤ・・・ビタミンC、苦味成分(食欲増進)
それから、カレーを作る時によく使われる玉ねぎやにんにくには、アリシンという成分が含まれています。
このアリシンという成分は、ビタミンB1の体内での吸収を助けてくれる優れものなのです。ですから、豚肉などでしっかりビタミンB1を摂ろうなんていう時も玉ねぎと一緒に料理すると効果的なのです。
夏バテ解消!梅干が体にいいわけ
夏バテがひどくなると、口当たりのよいものしか摂ることが出来ずに、冷たいものや喉越しのよいものばかり食べたり、飲んだりして体は栄養が摂れず悪循環に陥ってしまいます。
そんな時は酸味のあるもので、食欲を湧かせるというのも一つの手段ですね。酸味のあるものに含まれるクエン酸には、夏バテを防ぐ嬉しい働きがあるのです。
クエン酸を含む代表的な食品に保存食としても大変優秀な梅干があります。梅干などに含まれるクエン酸にはビタミンB群を効率的に吸収する助けをする作用があります。
ビタミンの不足は前の章でも書きましたが、だるさや、疲労感、無気力感を引き起こします。クエン酸と一緒にとることでビタミンを無駄なくとることが出来るのです。
それからクエン酸にはミネラルの吸収促進作用があります。
汗などと一緒に流れてしまうミネラルは夏には特にしっかりと摂らなくてはなりません。
そして食欲増進作用もばっちりです。
クエン酸を体内に入れることで胃液の分泌を促進し、胃の活動が活発になり食欲増進へと繋がります。すっぱいものを口に入れると唾液の分泌もよくなりますよね。
最後は疲労回復作用についてです。
体内ではクエン酸回路によってエネルギー生成が行なわれていますが、不規則な生活やストレス、オーバーワークにより、このクエン酸回路の働きが滞ってしまい、摂取した糖、脂質、たんぱく質が燃やされず、代謝が悪くなってしまうことがあります。
このような場合、クエン酸を外から摂取することでクエン酸回路が活性化され、エネルギー効率を向上させることが出来、結果的に疲労回復を早めることが出来ます。
クエン酸を多く含む梅干を料理に活用することは、夏バテに効果的な栄養素を効率的に摂取することが出来、疲労回復を早め、食欲増進作用もあり、いいこと尽くめです。
私は夏によく、鶏のささみやむね肉を蒸して梅干を叩いたものとしその葉で合えたりしますが、視覚的にも美味しそうで食卓に映える一品になりますよ。
まとめ
今回は夏バテに効果的な食べ物としてカレーライスと梅干をご紹介しました。カレーライスはそのルーに含まれる香辛料に胃腸を丈夫にする作用や消化吸収を助ける効果があり、とても体に寄り添った健康食というイメージが感じられました。
カレーに合う食材は大変多く、レパートリーは無尽蔵と言えるのではないでしょうか。そして、梅干のクエン酸効果も見逃せません。今年の夏も暑くなりそうですので、燃料切れにならないよう、栄養を摂る時のコツについても気にかけながら、乗り切っていきましょうね。