喪中の間に送られてきたお中元のお礼はどのようにしたらよいかご存知ですか。
自分が喪中の時に頂いたお中元のお返しや頂いたお中元のお礼状についてご説明しますね。
細かくシーン別に例文を載せましたので、ぜひご活用下さい。
喪中にお中元のお礼はどうする?
喪中の時にいただいたお中元のお礼はどのようしたらよいでしょうか。
お中元は日頃の感謝の気持ちで贈られるものですので、いつもと変わりなくお礼状を差し上げたり、こちらからも贈ったりすることも出来ます。特に喪中であることを伝える必要はありません。
ただ、喪中であることを知っていて、お中元を下さった方には、葬儀の際のお礼や現在の家族の様子などを簡単にお知らせしてもよいと思います。
また、亡くなった家族宛にお中元がきた場合は、贈ってきた方は相手が亡くなったことを知らないと思いますので、家族のものが代理でお礼と本人が他界した旨のお知らせをします。
自分が喪中の時のお返しはどのようにする?
では実際に自分が喪中の場合のお返しなどではどのような点に気を付けたらよいでしょうか。これは相手が喪中の場合と同じように仏教でしたら49日の法要が済んだ後に贈るのが常識的になります。
相手の方が喪中と知らずに49日の法要前に送ってきた場合はお礼状は2~3日中に出し、もしも毎年お互いに贈りあっているお相手でしたら、法要が終わってからお中元か暑中見舞い(暑中お伺い)などで贈ります。
贈る際の注意点は相手が喪中の場合とほぼ同じですのでご参照下さい。お中元での喪中のマナーは?喪中の方へ送る場合
喪中の時のお中元のお礼状の書き方
それでは、喪中の時のお中元のお礼状について、場合ごとに例文を上げてみましょう。
基本的には通常通りのお礼状になります。
猛暑が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
この度はご丁重なお中元の品を頂き、まことにありがとうございます。
家族ともども好物の品で大変喜んでおります。
これからが暑さは本番とのことです。皆様どうぞご自愛下さいますよう。
まずは取り急ぎ書面にてお礼申し上げます。
お中元のお礼や相手に対するいたわりと共に、葬儀などでの相手の方の心遣いに対するお礼と自分の近況を入れる。
皆様お変わりなくお過ごしのことと存じます。
この度は結構なお中元のお品を頂戴し、心よりお礼申し上げます。
父○○の葬儀の際は、細やかなお心遣いを頂き、家族ともども大変感謝しております。
おかげさまで、ここへ来て私どもも何とか気持ちを立て直すことが出来ました。
今年はまれにみる猛暑とのこと、くれぐれもご自愛ください。
父○○の葬儀の際は、細やかなお心遣いを頂き、家族ともども大変感謝しております。
の部分は、
・父○○の葬儀の際は、お心のこもったご弔辞を頂き、家族ともども大変感謝しております。
・父○○の死去の際は、心のこもったお悔やみをいただき、また過分のお香典まで頂戴し、心よりお礼申し上げます。
・先日は父○○の葬儀にご参列いただきありがとうございます。
などに、アレンジ出来ます。
亡くなった者の代わりにお中元のお礼と本人が亡くなったことを伝えます。
厳しい暑さの折、○○様におかれましてはいかがお過ごしのことでしょうか。
この度は父○○に心づくしのお品を頂きまして、誠にありがとうございます。
実は父○○は本年の○月○日に永眠いたしました。
生前に賜りましたご厚情に感謝いたしますとともに、ご通知が遅れましたことを深くお詫びいたします。
略儀ながら書中にてお礼申し上げます。敬具
*書き出しの拝啓は、相手からの手紙に応えるものの場合は、拝復になります。
本来は亡くなった人宛にお中元は贈りませんが、贈られてきてしまった場合は、本人に代わってお品物のお礼と生前のおつきあいへの感謝を述べます。
拝啓
猛暑の候、時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
さて、このたびは結構なお品をいただきまして誠にありがとうございます。
生前に賜りましたご厚情と、変わらないお心づくしに、家族一同深く感謝申し上げます。
暑さの厳しい折、ご自愛くださいますようお祈り申し上げます。
敬具
まとめ
今回は自分自身が喪中の時に贈られてきたお中元のお返しやお礼状について、ご紹介しました。喪中の場合でも日頃の感謝の気持ちを表すお中元は贈られてきます。
その場合は、いくつかのパターンがありますので、事例ごとにお礼状の書き方が変わります。こちらからお中元をお返しに贈る場合も、喪中の方に贈る場合と同じように多少普段と違ったマナーがありますので、そちらも参照していただければと思います。
お中元での喪中のマナーは?喪中の方へ送る場合
お礼状の書き方は決まりがあって難しく思われるかもしれませんが、大事なことは自分の気持ちを素直に伝えることですので、形式ばった文章ばかりが全面に出ることがないよう工夫してみてくださいね。