花粉症の季節になる鼻づまりはつらいですよね?
特に両方の鼻がつまってしまったら口で息をするしかありません。
口呼吸をすると口の中が乾燥して唾液が減り、殺菌効果が十分でなくなることで、歯や歯茎など口腔内の衛生に影響を与えたり、乾燥した空気や細菌が直接肺に入ることにより、風邪を引きやすくしたりします。
花粉症の鼻づまりで眠れない!
花粉症になると、色々な症状が出ますが、その中でも鼻づまりはかなりつらい症状と言えるでしょう。仕事をしている場合ですと、通勤時間帯は混雑したバスや電車の乗り降り、仕事中の接客、会議や電話応対などなど鼻が詰まっている状態で、これらの間ずっと口呼吸になるわけです。冒頭にも書いたとおり口呼吸というのはかなり不健康な状態です。
そして、この状態が夜まで続くとなると、さらに深刻になります。まず、睡眠中に無意識に鼻で呼吸しようとして息が出来ないため、苦しさで何度も目が覚めることになります。それでなくても昼間口呼吸で仕事をこなして、いつもより疲れたところに夜もゆっくり休めないなんて、厳しすぎますよね。また口呼吸は寝ている間も睡眠時無呼吸症候群を引き起こす原因になるそうでますますほっとけない状況になっていくのです。
花粉症の鼻づまり!薬以外で出来ること
花粉症でお医者様からお薬を処方されている方も多いと思います。お薬は合う合わないがあるので自分にぴったりのものを探すためにはお医者さんと相談して何度かお薬を変えることもあるかもしれませんね。そして、お薬以外で鼻づまりが楽になる方法もありますのでぜひ読んでみてください。
最初に、鼻がつまるメカニズムから見ていきますね。鼻がつまって息ができない状態って決して鼻の穴の空気の行き来するところに何か異物がつまっているわけではなく、空気の通路が狭まってさらに塞がってしまっているからなのです。では何がどうやってそうなっているかというと、鼻の中にある鼻甲介(びこうかい)という粘膜で覆われた骨の隆起部分が、外部から入ってくる空気の状態で変化するのだそうです。
具体的には鼻甲介(びこうかい)という軟骨に包まれた粘膜部分が腫れた状態になると鼻の中の空気の通り道は塞がります。なぜ腫れるかというと、空気中のゴミを取ったり、入って来る乾燥した空気を加湿したり、温度の調整をしたりするためなのだそうですよ。たとえば、冷たい乾燥した空気が入ってきたら、鼻甲介(びこうかい)が腫れて大きくなることで表面積を増やしてその粘膜面から熱を伝えて空気の温度を上げたり、適当な湿り気を与えたりします。そして、そのちょうどよい温度と湿度になった空気が肺に送られるのです。さしずめ鼻は人間の身体の空気清浄機なのですね。もともと普段から鼻の粘膜を守るために数時間ごとに片方ずつ交替でつまっているのだそうです。
では家でできる対処法を紹介しますね。
身体と鼻の外側を温める。
血液の循環をよくすることで鼻の通りを良くします。
就寝する少し前に熱すぎないお風呂でゆっくり温まる。
蒸しタオルなどを鼻に当てて温める。
鼻づまりに効くツボを押す。
鼻づまりに効くツボはけっこう沢山あります。
顔の中の鼻の周辺で3箇所をご紹介しますね。
迎香(げいこう)
鼻通(びつう)
睛明(せいめい)
の3点ですが、場所は迎香(げいこう)が小鼻の横、鼻通(びつう)が小鼻の上辺り、睛明(せいめい)がさらに上の目頭と鼻の付け根の骨との間です。迎香~鼻通~睛明の順で押していってもよいでしょう。3秒くらいでじわっと押して5~6秒置いてからまた押すを何度か繰り返します。左右対称のツボは基本的には同じように一緒に押すのがよいそうです。つまっている方もつまっていない方も一緒に押しましょう。
身体の向き
寝る時の体勢は右の鼻が詰まっている場合左を下に、左の鼻が詰まっている場合は右を下にして横になります。こうすることによって上側のうっ血が緩和されます。
寝る前に身体や鼻の周辺を温めてツボ押しをするという流れで試してみてください。
花粉症に空気清浄機の効果的な使い方!
空気清浄機の空気の吸い出しの流れは、前下部から吸い込み、後方の上部から吹き出し部屋全体に回るようになっています。ですので、エアコンをつけている場合はエアコンの空気の循環に逆らわないようにすることが一番効果的です。2月~3月の花粉の時期ですと、暖房を使用していて、エアコンの風は下向きになっていると思いますので、空気清浄機はエアコンの対面に向き合うように設置するとよいでしょう。
それから、空気清浄機は床のほこりをすみずみまで吸い取ったり、密集した家具のすき間まできれいな空気を入れ替えるほどの能力はありません。十分な掃除をして部屋の中を清潔にしておいてこそ空気清浄機の威力が発揮されます。
お部屋の空気に花粉をなくしてぐっすり眠るために
出来たら掃除の行き届いた寝室に空気清浄機を置き数時間作動させておきましょう。帰宅後は、コートなどに付いた花粉はなるべく外で払い、玄関内で着たものは脱いで部屋着に着替えてしまいましょう。ここでもう一つ空気清浄機を買うことが出来るのでしたら玄関に置くのが望ましいです。
まとめ
花粉症の季節の鼻づまり、本当に苦しいですよね。お医者様に薬を処方していただくのはもちろんですが、それ以外に出来ることもあります。鼻づまりの仕組みを知って、温めたりツボ押しをすると、つらさも半減したり精神的にも楽になったりしますので、ぜひ試してみてください。それから、部屋の中に入り込んでしまった花粉を物理的に取り除いてくれる空気清浄機は大変便利ですが、掃除が行き届いていない部屋で使用しても効果が発揮できません。きちんと清掃してから作動させてください。そして何よりも花粉を家の中に持込まないことが一番大事ですので覚えておいてくださいね。