神奈川県大磯町で行なわれている明治記念大磯邸園明治150年記念公開の催しに出かけてみました。神奈川県大磯町には明治時代多くの政治家や著名人が集まり、別荘を築きました。
国がこれらの歴史的建造物を保存、活用していく先駆けとして、まずは三邸宅(陸奥宗光、大隈重信、伊藤博文の邸宅、庭園)を先行公開する運びになったとのことです。現地へのアクセスとガイドツアーによる案内についてもご紹介しますね。
明治記念大磯邸園に行ってきました!
神奈川県大磯町にある陸奥宗光、大隈重信、伊藤博文の邸宅、庭園が公開されていると聞き、早速見学をしてきました。
大磯町の国道1号線沿い海側にこれらの別荘は並んでいます。
海のそばでありながら、海抜20メートルあるこの地は眺めが素晴らしく他にも軒を連ねるように偉人たちが住まいました。
まず、会場の門を入ると、
右と左に分かれています。左側の(東側)旧陸奥宗光邸から見学しました。
こちらの入口を入ると、右側に玄関があり、「聴漁荘」と書かれた額が掲げられています。海が近く、地引網をひく声が邸宅まで聴こえてきたからこの名が付いたと、ガイドツアーの人が話すのを小耳に挟みました。
玄関の東側の庭には小さな神社と石の燈籠があり、東側の塀は隣の大磯中学校の校庭との境になっています。
南側に回ると、応接室のある縁側に出ます。
この南側は海へつづく坂のある広大な庭園です。まさにプライベートビーチですね。
日本庭園を下っていくと、地面は砂地になり、行き止まりを左に行くと、松の木が一本。。。
そこまで歩いていくと、この松のあるあたりは相撲の土俵跡だったそうです。こんなところになぜ、お相撲の土俵があったのでしょう。
ここ旧陸奥宗光邸は陸奥宗光の他界後、古河財閥創始者、古河市兵衛に譲渡されました。その古河家の三代目が大の相撲好きだったため土俵を作り、相撲取りを呼んだり、自分もここで相撲をとったりしたそうです。
さて、庭続きで旧大隈重信邸に入りました。(西側)こちらの大隈邸も建設後4年ほどで古河財閥に譲渡されています。
庭からですが大隈邸の神代杉をふんだんに使った和室、神代の間です。この部屋のガラス戸の板ガラスは手吹き手法のガラスで縦に切れ目を入れて平らに伸ばす製法だそうです。外側から見るとたてに線が入ったように歪んで見えてとてもきれいでした。
縁側に置いてあった蚊遣りがかわいい!
庭には、大隈重信の愛用した五右衛門風呂が置いてありました。
こちらが大隈邸の玄関です。
大隈邸の隣は(西側)マンションが立っています。
旧陸奥宗光邸と旧大隈重信邸を庭から回って邸園めぐりを終えました。伊藤博文の滄浪閣はぜひ見てみたかったのですがこちらは邸宅、邸園ともに事前予約が必要で会期中は定員になっていました。ですので次の機会を待とうと思いました。
会期・・・2018年10月23日(火)~12月24日(月)
開園時間・・・9:00~16:30
休園日・・・水曜日(10月24日以外)12月2日(日曜日)*湘南国際マラソンのため
入園料・・・無料
主催・・国土交通省 協力・・・神奈川県・大磯町
明治記念大磯邸園現地へのアクセス
大磯町は神奈川県のどの辺りにあるかご存知ですか。
七夕で有名な平塚市の隣と言えばわかりやすいでしょうか。
私の年代ですと、大磯ロングビーチというところですが子どもの頃ここへ連れてこられても神奈川県のどこかも分かりませんでした。
大磯町にはJR東海道本線の大磯駅があります。こちらの駅から徒歩15分くらいのところが明治記念大磯邸園の会場になります。
大磯駅は改札は一つの小さな駅です。
徒歩で現地へ行く場合、駅を出たら目の前の澤田美喜記念館の前の道を右方向へ。
3分ほどで国道1号線に出ますので、そこを右に曲がって進みます。
やや登りの坂道でだらだらと4~5分行くと松並木のこんもりした緑が見えてきます。
ここまで国道の右側を歩いていた人は、松並木の始まりのところに歩道橋がありますので、道の左側に渡ります。歩道橋から西方面を見たところ。
歩道橋を降りたらこの舗道をさらに西方面へ歩いていきます。左手に大磯中学校があります。
ここが明治記念大磯邸園の会場入口ですが、受付ブースはさらに西方向へ150メートルほど行ったところです。ただ、ここでも入園券はもらえます。事前にガイドツアーの予約をしていた方は必ず予約ブースまで行って手続きをする必要があります。
さらに西方向へ進むとマンションを挟んで伊藤博文の滄浪閣が見えてきます。伊藤博文の滄浪閣の前に受付ブースがあります。
受付ブースの中には、立憲政治の始まりを錦絵風に展示してあるコーナーや公開されている邸宅の説明ビデオなどが流されていました。
バスで行く場合 大磯駅から神奈中バス 「白岩大門」または「統監道」下車3分
車で行く場合 国道1号線沿い受付ブース隣有料駐車場(こゆるぎ駐車場)滄浪閣(そうろうかく)交差点付近 200円~1000円 (150台)
明治記念大磯邸園ガイドツアーについて
大隈重信邸と旧陸奥宗光の庭園の見学は会期中は自由に観覧できます。
邸宅内の観覧は事前申し込み制でガイドツアー形式での観覧とのことで予約が必要になります。今回私は、ふらっと出かけたため、外側の庭園とガラス越しの室内を見学するのみでした。
もう一度来るとしたらガイドツアーの申し込みはどこでしているのかスタッフの方に聞いてみると、すでに会期中は定員ということでした。
まあ、お天気が良ければ大隈重信邸と旧陸奥宗光の庭園の外側からの見学は出来ますし、受付ブースでビデオによる室内の説明なども見ることが出来ますが、もう一つの伊藤博文邸のエリアは邸宅、庭園ともに予約ガイドツアーコースのみでした。
伊藤博文邸は洋館と和館部分が当時のままの姿を見ることができるとのこと。こちらを西武が所有していた時に国道側の一部がレストランになっていて一度来たことがありました。ステンドグラスの素敵なお部屋でした。
今回は先行公開でしたので、次回また何かの形で催しがあるときには早めに予約した方が確実かなと思いました。
ガイドツアーのキャンセル待ちは当日、受付ブースで確認できるそうですので、だめ元で聞いてみるとよいですね。
こちらの記事もどうぞ♪行ってきました!うわさの場所や美味しいお店のほんとのところ!
明治記念大磯邸園行くまとめ
神奈川県大磯町で行なわれている明治記念大磯邸園明治150年記念公開の催しに出かけてみました。ガイドツアーは満席になってしまいましたが、庭園内の見学は会期中は自由に出来ます。
アクセスはJR大磯駅から国道1号線を歩いて15分ほどです。ガイドツアーに入ると分かりやすいですが、今のところキャンセル待ちのみです。